[男は起き上がるとリュックサックを引き摺って来る。持ち上げて運ぶのは億劫だった。目の前でリュックサックを開けてみせ、食料を取り出す。]さぁ、どうぞ。[2人×5日分。栄養バーと缶詰を中心とした保存食だ。それらが入ったそれなりに重量のある袋を無造作に彼らの足許に投げる。]