……それにしても、ここ。 凄い、ですね。[落ち着いた所で改めてその場を見回す。王子は無邪気にはしゃいでいるが、少年が向けるのは、術師としての視線] ……何かの、儀式に使う場所かも知れないですね……。[空間に満ちる力は、ごく自然にそんな予測を浮かべ。その場所への好奇心は、王子がそこを遊び場と見なす事を、特に押し止める事もなく。時を経て、封じる事を提案された頃>>89には、父からも入り込む事を諌められるようになっていたから。いつか、彼の場所の事は記憶の片隅へと埋もれていた。*]