人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


舞踊家 ソマリ

  ……それとも、このまま?

[手で可愛がってあげようか、と視線で問う。
血に濡れた舌は既に痛みを覚えていないが、
血液を多分に含んだこともあり、
ねっとりと舌舐りするだけで、下唇は朱に染まる。

口元から覗く朱は、間違いなく彼を誘っていた。]

  ふふ、……なめさせて? お、じ、さ、ん

[オズワルドの腰掛けた寝台まで膝を擦りながら向かい。
ベルトが外れた股座の間、チャックの下ろされた下着越しで
先程よりも形が解るようになった膨らみへ鼻頭を擦り付け。]

  此処が一番オズの匂いが強いのに、残念。

[すん、と鼻を一度鳴らして鼻腔へ体臭を招いた後に
冷えた感触を喉に宛てがわれ、惜しそうに眉を下げて微笑む。]

(175) 2013/10/02(Wed) 02:33:58

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