……それとも、このまま?
[手で可愛がってあげようか、と視線で問う。
血に濡れた舌は既に痛みを覚えていないが、
血液を多分に含んだこともあり、
ねっとりと舌舐りするだけで、下唇は朱に染まる。
口元から覗く朱は、間違いなく彼を誘っていた。]
ふふ、……なめさせて? お、じ、さ、ん。
[オズワルドの腰掛けた寝台まで膝を擦りながら向かい。
ベルトが外れた股座の間、チャックの下ろされた下着越しで
先程よりも形が解るようになった膨らみへ鼻頭を擦り付け。]
此処が一番オズの匂いが強いのに、残念。
[すん、と鼻を一度鳴らして鼻腔へ体臭を招いた後に
冷えた感触を喉に宛てがわれ、惜しそうに眉を下げて微笑む。]