人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


柊の氷華 ジークムント

[這いつくばり、それでも身を動かす少女>>167
 その向かう先は無意識的にか、柊の樹がある方向。
 氷落としたその葉は雪の中に在りても常緑で、僅かにではあるが生命の気配めいたものを感じるだろう。
 そして、白き花より漂う木犀と似た甘い香りも、落ちる寸前の恍惚とした意識へ届いたかもしれず]

 そうか。

[先回りし、頭の近くへ屈み込んだ氷華へ、白き呼気と共に吐き出された言葉が届く]

 言い残すは、それだけか?

[うつ伏せに倒れた少女の、足元から這い上るように、氷の結晶がその身を覆っていく。
 それは奪うためでなく与えるための氷、常識に反し少女の命を奪うことはしない]

[そして、内面にはまだ、氷の力は及んでおらず。
 その内に残る少女自身の意志を確かめるように、顎に手をやり顔を上向かす*]

(175) 2015/10/04(Sun) 01:26:36

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