― バルコニー ―[最初に若虎が寝ていた長椅子に彼を押し倒し、覆いかぶさる。] 今まで山野でひとり寝だったのだろう? これからはきっと、こういうことも必要になる。[教導にかこつけて肌に触れ、唇を捺す。未だひらかれたことのない蕾がどのように咲き誇るのか。それを思うだけで胸が高鳴る。]