野茨公、―――君が父ならば、いいや、父になるならば。 この申し出を受け、俺のものとなれ。 保護などしない、庇護など掛けない。 時間を作れるなら、それで良い。 ―――俺は救世主足り得ないが、 未来を作る子供なら、ちゃんと居る。[顔を上げ、彼の緋の目を見た。清濁を呑みすぎた己の目には、きっと優しい光は無い。]