[もはや物体となった怨敵を見下ろして鼻を鳴らす。蹴ろうと思ったが止めた。靴が汚れるだけだ。] ともかく、これで道は開かれたわけだ。 まずはそれを喜ぼうか。[血の上にしか開かれない未来というのも罪なものだが、この男が溜め込んだ毒を思えば洗い流すのも必要だろう。願わくば、これからは我が唯一が毒とは無縁で過ごせるように。*]