人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


気儘な猫 カレル

例え今、彼奴が辛くとも、今は過程であって、終焉じゃない。
まだ、二人共生きている。
今から出来る事だって、幾らでもある。

[それはチャールズが投げ出した事、カレルが逃げ出した事。
「最初のチャールズ」が「カレル」なんだと、自分はなんとなく、そう思っていたから。
「カレル」と、そして「最初のチャールズ」と同じ、ディーク戦わなかった弟
に語る事で、心の奥の引き籠りに語りかける。

出来る事もあったんじゃないのか?今から出来る事だって、まだあるんじゃないのか?]

戦わないなら戦わないなりに出来る事だってあっただろう。
兄を、慕った相手を、ルージュ二人を「裏切り者」にしない方法だってあった筈だ。
連中の望みを聞いて、皆を信じさせて、降伏させる事だってできただろう。
リエヴルは兎も角、オズワルドは…――ディークの為だけに自ら悪役になったんだと思うがな。

兄が勝てば弟を救う、弟が勝てば…裏切り者の兄を振り返る事無く、自分自身で幸せになって欲しいと。

(174) 2013/10/11(Fri) 11:12:14 (yahiro)

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