[そのままよろめき、どさりと倒れ込む。
這うように、どうにか身体を起こして、薬と水を取って流し込もうとするのだけれど、
どうしても喉を通らずに、飲んだ水ごとすべて吐き戻してしまう。
床に、ばらり、と残りの錠剤が散らばった。
――… どうして、こんなに消耗が早い?
ずっと走り回っていたから? 戦っていたから?
それとも。
駄目だ、それじゃあ意味がない、
あと少し、人狼がすべて見つかって、皆が無事に帰れるまで。
それが終わったら、もうどうなったって、大丈夫だから。
身を起こし、壁に背を凭れさせ、ぼんやりと虚空を眺めながら――…
やがて、通信機の音に、目覚めるまで。>>116]*