― ベルサリス修道院跡・個室 ― ……送り出すってのは、さ。 お互いに信じてねーと、できねぇもんだろ。 お前ならやってくれる、自分の想いを繋いでくれる……そう、信じたから。 だから、命、かけられたんじゃねーか?[友の師の事は、話で聞いた事しか知らない。だから、それが正しいかどうかはわからないけれど。少なくとも、命をかけられるだけのものがそこにあったのは間違いない、と。少なくとも、青年にはそう思えていた]