あれ[診療所の中で佇むダーフィトとフレデリカ。こんな感じの組み合わせを、自分は知っている気がする。そうだ。あいつと、もうひとりいた。確か名前は。]――……アイちゃん?[それは、呼吸の動作ほどに自然に、くちびるから零れた。『ダーフィトって舌かみそうになるしながい』『じゃあダーリンてよぶ?』『……それはちょっときもちわるい』『……だよな』本人の目の前で、意志など無関係にげらげら笑いながら話したことまでついでに思い出したが、さて。]*