わたくしが青ぐらい修羅をあるいてゐるとき[異形化した爪が、茨の消えた壁をガリリと掻く。] おまへはじぶんにさだめられたみちを[怒り、破壊の衝動と餓えが渦巻く黒い獣の牙から滴る瘴気は、散り咲く小さな花を焦がした。] ひとりさびしく往かうとするか[無声慟哭。]