[その時、どこかで どくん どくん と大地が揺れるような振動を感じ、世界が揺れてその場所から引き戻される。意識が戻った時に感じたのは 両手首の激痛と、そこから脈打って流れ出す自分の血流の潮騒。目に入ったのは不気味に笑う羽を持った少年。>>157「おはよう」の声に迎えられて、顔を上げると額に硬質な尖った何かが当る感触]…っ!ソマリ…か…。いっっ…っつ[身を動かせば貫かれた手首から痛みが押し寄せ、身動きひとつままならない。頭上から振る声に全身から血の気が引いた]