[こちらの存在に気づいた男は本を取り落とす。何かに怯えてでもいるのか。男の名乗りを聞いて、わずかに眉を動かす。その家名を帯びる者が恐れるものなど、そう多くはないだろうと。] リエブル・コウだ。[同じように血統を知らせる。家柄的にも敵ではないはずだ。]