[矢を手にしたまま傷口を押さえるように肩を掴む。手負いの獣のように、フーッと荒く息を吐き、相手の軽さとは対照的に、殺意を隠さず睨みつけた。]――――……[その殺気も、何度も呼吸を繰り返せば、次第に薄れて徐々に落ち着きを取り戻してゆく。はぁっと肩ごとひとつ大きな息をつくと、肩膝つく嵐を見た。笑み称えたままだが、構えは取れていない。弓は馬の足元。追撃が来たら死ぬだろうから、その前に逃げなければ――など、くるりと考えながら、相手の声>>128には眉間に皺寄せた。]