[ディーターは動かず。狙った場所から僅かに外れた場所に、ナイフが突き刺さった。 >>173
クララの腕には、恐らくは生暖かい血が伝うことだろう。]
……っ!
[ディーターの口から、呻き声が漏れる。
しかし。その直ぐ後、ディーターは可笑しそうに嗤う。]
……くくっ……くくくっ………
………おいおい、嬢ちゃん………
[息は荒く声も掠れていることから、有効な一撃であることはわかるだろう。
それでも、彼は嗤う]
……ダメじゃねえか、そんな殺意むき出しにしちゃ……うっかり身体動かしちまったぜ。
それに、ちゃんと教えただろうが……
突き刺したら手首捻れってよ……それで内臓機能壊せんだから……
……ちゃんと、両手で、やるんだぜ……?
[ディーターに抵抗する様子は、全くもって、ない]