[ 何とか刀を受け止めて、往なした。>>159
強い力で撃ち込まれたものは、流れに逆らおうとしなければ、受け流すことくらいはできて。
跳ね上がった刀。
ひゅう、という余裕の口笛を聞けば、序の口であることが知れたけれど。 ]
っ、!!
[ 獲物を持っているから、接近戦、しかも肉弾戦には対応出来ないかと思ったけれど。
にんまりと期待を浮かべた月に、その推察は崩される。
繰り出した掌はかわされ、伸びきった身体。
一呼吸の間に。
襲いかかる右足の鋭い蹴り。
咄嗟にガードすることも出来ず、後方へと飛び退き衝撃を和らげること、そして、受け身ひとつで精一杯。
腹へと靴先がのめり込む感触、同時に息の詰まるような衝撃感じれば、真面にくらい、後方へ飛ばされた。
けほっ、と詰まった空息を吐き出して。
ジンジンと痛む腹へと手を当て、視線で敵を射抜く。 ]