─ 『世界軸』上層・天の広場 ─
[>>149更に階段を上っていくと、ようやく開けた空間に出た。
乳白色の輝きは仄かだが、一面その輝きに照らされるとやけに明るく感じられて目を細め]
…で、肝心の『虚無』ってのはどこに居るんだ?
[居るはずだと思っていた姿が見当たらないと、水平に視界を動かしていたから、上に差した影には気付かなくて]
え?
───うわっ!?
[>>150名前を呼ばれた刹那、ぐん、と引き寄せられて。
何が起きたかは目の前、つい今まで立っていた地面を打ち付ける大きな尾が雄弁に語っていた。
メレディスが引き寄せてくれなかったら、あの尾に押し潰されていただろう]