人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


薬師 クレステッド

[そろそろ何もなければ就寝していても良い時間だと言うのに、
彼は軍服を身に着け、やはり腰にはレイピアをさしていた。
そして何故か手にはワイングラス。意図が全く分からなかった。]

 何の用だ?
 用がないのならどけ。

[早く仲間の元に行こうと気が急いていた自分は、彼の所作に気を払ってなかった。
彼を押しのけて出て行こうとするその手を掴まれ、
気づいた時には目の前に彼の整った顔が迫っていた。
唐突な展開に自分は固まるだけだ。]

口腔内を這いまわる熱い何か、鼻腔を刺すアルコール臭、
そして苦みのある液体。

(174) 2013/09/29(Sun) 02:42:20

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