人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


隠居 クレメンス

[まだ戦うすべがあるらしい、と気づいたものたちの顔に希望が戻る。
マチスの意思と次の一手に、皆が同調し始める。
熱気らしきものが戻ったところで、マチスに向けて車の鍵をほいと投げた。]

 ───とはいえ。
 なんのかんの言ってみたところで初戦は負けよな。
 言葉を繕ってもしょうがない。
 こういう時は、とっとと尻捲って逃げるに限る。

 足の速い装甲車が一台空いとる。
 好きに使えばいい。

 逃げ出す連中の尻を叩くくらいは、このくたばり損ないにもなんとかなるだろうよ。


[おまえにしかできないことをしに行けと、双眸の光が告げた。]*

(174) 2017/11/01(Wed) 15:32:02

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