――"ドリィ様"。
慌テルナっテ言っタダロ、モう少シ我慢。
[腕ノ中、藍玉ノ瞳を輝カせナガラ身を乗り出す様>>165に、まタ僅カに慌テタ声を上げテみせ。她ノ大きナ瞳にハ今、目ノ前ノ花ノ湯ダけガ映っテイルノダロうカラ、駈け出シテ行カナイヨうにちゃあんト押さえつけテおカナけレば――義足ガあっテモ心配ナノに、義足ガ無イままそんナ事をさせル訳にハイカナイカラ。
シカシこノ花ノ湯ハ、どうやラ気にハ入っテ貰えタヨうダ。掛け湯ノ間、そわそわト身体を動カさレルモノで、やり辛イっタラありハシナイ――先程ノ脱衣所でモそうダっタけレど。
……ナんテ。そんナ考えハ、表向きダけノモノ。
実ノ所、こうシテ無邪気にハシゃぐ幼子を、こんナにモ近クで、そシテこうモ長期に渡っテ眺めルノハ、初めテノ事ダっタカラ。
目的ハ別に有ルトハ言え、まルで二人で旅行をシテイルヨうナ一時。そレガ初めテダト言えば、甘やカナ眼差シ>>164で其レを喜ばレレば、何ダカ此方ノ方ガどうにモ照レ臭クナっテシまうノモまタ、事実。]