なあ、オットー。
アンタがもし、あいつらを騙してるってんなら、だ……
そいつぁ恐らく、責任持って騙し続けなきゃなんねえぜ。
[自嘲するように笑うオットー>>169には軽く笑ってそう言うが、目は真剣で。
そして、心のなかで付け足す――俺がそうしているように――と。
騙しているというのであれば、自分も変わらないのだから。
さてはて。
酒の肴の話としては。
大陸で見たこと聞いたことを多少の誇張込みで話したり。
共に食に関わる身、互いの仕事話も悪くなく。
島の若者たちへの期待と心配の話もあっただろうか。
ただ、なるだけ、人狼騒動の事件のことは思い起こさせないように。
嵐の音は耳触りで、長い夜にはむしろ好都合でもあったようで。
たまにボートや小屋を心配するような素振りも見せつつ。
夜は更け――結局自然に、眠りに落ちた**]