[瞳を閉じる。脳裏に描くのは、先程聞いた──彼我の夢世界。]すべてのものの幸せを願う、祈りが求められていたのだろうよ。[ふ。と零した吐息から、白い小さな花が生まれて舞う。それは次第に一筋の流れになって、…何処かを目指すような軌跡を描き溶けてゆく。 祈りよ、届け。 …───すべてのものに、さいわいを。16(20x1)]