―――っ![>>127瞳は開いたままだが視界に色が失せた刹那、弓持つ肩に鋭い熱が走り、喉の奥からせり上がってくる悲鳴を無理やりに押さえ込む。眩んだ視界を取り戻すと、向けた小さな刃は、滑るように相手の二の腕を浅く裂いていた。]っ、あ![弾けるような衝撃に、馬が嘶き前足を上げ、そのせいか、あるいは向こうが弾き離れたのか、打たれたような揺れは肩の傷を揺さぶり、痛みに弓を地へと落とした。利き手の矢は手放さなかったが。]