人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


皇子 ロー・シェン

なんで、だって?お前が俺の、大事な妹だからだ。リー...忘れる筈がない。お前だって。

[ 皇太子として、身を律して来た五年間の努力も、魔王軍と戦う指揮官としての立場も、今、この瞬間、全てが男の中から消えていた。

危険な魔の前で、無防備に...そして必死に、どこかに隠れてしまった娘の記憶に呼びかける。それが、それだけが自分の望みであるように ]

思い出せ、思い出してくれ...リー。
俺だよ、シェンだ。約束しただろう?

[ 彼女の色...カーネリアンの編み込まれたミサンガを巻いた左腕を差し伸べる。娘の持つ銀の刃を恐れるいろは微塵も無かった ]

(173) 2017/02/02(Thu) 02:20:12

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