― 回想:前線配属時 ―[だからコリルスの街の名を聞いた時は、どきりとした。 世俗を離れた師はともかく、シュテルンは巻き込まれていやしないかと] でも……船乗りになってるなら、戦う理由はないはずですわ。 既に街を離れているなら……。[その戦乱こそが少年の夢を阻んでいると、貴族の娘は知らない。 だから戦乱へと飛び込んだ時の気持ちのまま、海沿いの砦を目指したのだった*]