人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


独立解放軍盟主 ディーク

[馬を下りて、長剣を拾う。
濃い緑色の風信子石を柄頭に戴いた上等な剣だ。

輝度の高い宝石を透かして見れば、かつての宰相の貌と、もう一つの面影が浮かび上がる。
父親とともに城へ来ているのを時折見かけた少年。
彼とは、よく遊んだ。

剣術試合の真似事もしたし、もっと子供らしい他愛のない遊びもした。年上の銀髪の少年が一緒にいた時は、やはり一緒になって走り回った。
未来に影のひとつも無かったころの、無垢な記憶だ。]


 来るか?


[面影の彼に問いかける。
来る気がした。理由はない。
ただ単に、確信した。]

(173) 2016/02/11(Thu) 22:45:30

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