― 朝 ―
[眠ることには長けているはずの体質だったのに、どうもこの島ではそれは発揮できないようで。
やや前日の疲れを残したままの目覚めとなってしまった]
おはようございます、ゲオルグさん。
[起きて朝の身支度をするが、彼の顔が上手く見られなかったのは、ゲオルグの責任ではなくて。
せめてとばかりに声を張り上げて、元気を装った]
じゃあ、行きましょうか。
[せめて、これ以上教官たる彼にみっともないところは見せず、この島での課題はクリアしよう。
そう決意しながら、彼に伴われるように野営地を出発した*]