[花湯に向かう道すがら、土産物屋の店先で見覚えのあるエメラルドグリーンの髪を見つけた。目を眇ながらゆっくりと近づき、すでに見慣れたものとなった少女のに声をかける。]シュテラ。花湯はもう入ったのか?[そう問いかけながら土産物屋にも視線を向けてみると、温泉地ならではの食べ物や郷土品に加え、宿独自の妙なセンスの 鞄 という土産物もあるようだ。]………一体誰が買うんだ……。[思わずそれに目を奪われ、小さく呟いた。]