[上着を軒先にかけて勝手に乾かしつつ、ぼんやりしているとキッチンから幼馴染>>171が出てきた。
先程勇んで出て行った結果がこのずぶ濡れである。些かきまり悪くむすっとした表情を浮かべていたが、相変わらずの呑気な言葉に小さく笑った]
……は!
だったら未だ良かったんだがな。
[差し出されたスープを素直に受け取る。温かい食事は冷えた体によく沁みる。数口流し込んだところで、ふと思い出したように顔をあげた]
ヴィオ、これ。
[説明になっていない言葉と共に、エレオノーレの南瓜プリンを荷物から取り出すと差し出した。用だけ済ませると、さっさと体を温めるために食事に戻る]
にしても、大所帯だな。