[施設を出て数年は便りなどは出したものの。結局、直接顔を出したことは一度もない。そして今の自分はと言えば、食材ではなく火薬を扱い、料理のかわりに覚えたのは人殺しの技である。] ……懐かしいもんだな。[ぽつり、呟きはしたが。その声音には、どこか自嘲めいた響きが混じった。]