[まるで何ヶ月もお城の中にいたように思いましたが、実際には一日いたのでしょうか。すっかりへとへとになってしまったローリエ――いえ、ローレルは、居住まいを正そうとやってきたときの服に着替えて、ぼんやりとたたずんでいました。訪れたときのように、絵本の題材にしてやろうなんて気分は、すっかり抜け落ちていました。]…………?[誰でしょうか?聞いたことのない声>>169に呼ばれて、ローレルは振り返ります。そこには、思いがけない人が立っていました。]