― 休息の時 ―
[ロンリコの再建に、議会の取りまとめ。
同じく自治都市となったデメララとの意見調整や、周辺情勢への警戒。
全てを一人でやっているわけではないけれど、やはり、負担は大きかったらしく。
『今のままだとただの邪魔、センテナリオで湯治しろ、最低十日は帰ってくんな、ちゃんと休ませるためにフレデリカ監視よろしく』。
疲労に自覚がない状況で、満場一致でこう言われて。
きょとん、としながらも、頷くしかできなかったのは、つい先日の出来事だった]
……いやまあ、確かに、ここんとこ飛ばしてたけどさぁ……。
[そこは否定できないので、苦笑滲ませつつ。
久しぶりに、のんびりとした時間を送っていた、のだが。
動き回るのが当たり前になっていた日常は、逆に、この時間をどう使えばいいか、という戸惑いを抱かせていた]