―――…この後に及んで庇うのか?カレン=ノーラ…。
ワタシが今、ここでお前を殺したっていいんだぞ…!
[誰にも言わないで、と言っているように聞こえる言葉>>161に、テオドールの眉がも目尻も自然と吊り上がる。声音には、信じられないと言いたげな色が滲んでいる。
あまりにも興奮している。
冷静な思考も判断も今は出来ないだろう。
――できたとしても、行動に移したかどうか。]
いいだろう、誰にも言わないでおこう。今は。
[そもそも、誰かに言うつもりはなかった。
ノーラは言い出さなければ、テオドールはゲオルグの話を誰かにするつもりはなかった。全部自分で済まそうと思ってた。
ノーラがその後どうしたであれ、テオドールはその場から動かなかっただろう>>134。*]