旅人 ニコラス

その状態で人狼が村の人たちを信用するとは思えないし、彼らが”私たち今日から手を取り合って生きていきましょう”と名乗り出る可能性は、ゼロとまでは言いませんが、かなり少ないでしょう。

せっかく勇気を出して意見を出して下さったあなたには申し訳ありませんが。

[少しだけ目を伏せた。
自分でもこんなこと言い出すには人狼じゃないかと疑われても不思議じゃないと自嘲しつつも、しなければならない大切な話を続けるために再び顔を上げる。]

故に再度あなたの覚悟を問いたい。
あなたはどこまで人狼の話に耳を傾けるつもりですか？　と。
信頼できる誰かに任せます>>2:379と仰るなら、その誰かに目星はついてますか？

そこまで具体的に考えないと、あなたの御意見が机上の空論で終わってしまわないかと僕は老婆心ながら心配になります。

[さて司書は何と答えたか。

会話が終わったタイミングで、僕はそろそろ談話室に行きますと声をかけて宿屋に入った。*]