[もう片方の手を、摘ままなかった方の頬に添える。ゲルトの顔を両のてのひらで包み込むかたち。そのまま距離を近づけて瞳を覗き込んで、謡うように続ける。]女神とはすべてに手を差し伸べる存在だ。すべてに慈しみと愛を抱く存在だ。たくさんの力あるものたちがいて、それでも尚──… 更に女神の助力が必要だというのならば、[きっと、それは]