― メイン・サロン ―
… ああ、憧れの人を見つけたんだ。
ずっと会いたいと思っていた人――こんな状況だけど嬉しくって。
つい興奮しちゃったよ。
[突然名前を呼びかけられて、勧めた椅子も断られ。>>133
どうにも友好的とは言い難い態度、そしてその言葉。
これは完全に怪しまれてるな。
さっき通路でテンション上がってたの、見られてたんだ。
でもこの様子だと、ローさん達のことは目撃していなかったのかな。
その点は安心。
―――この人は、「違う」。
『人狼』ではない。つまり、『人狼』や俺の敵、ってことだろう。]
なに?俺のこと『人狼』や、『死神』だか『恋天使』だと思ってる?
――――もしそうだったら、どうするの?
その腰にあるもので、俺のこと切る?
クレメンスさん。
[挑発的な笑みを浮かべて、腰にある刀を示せば相手はどんな反応を示しただろうか。
ローさんに疑いの目が向く前に、俺を怪しい奴だと警戒してくれればいい。]