[たまに領主といる時のこの中年は子どもになるのでは。訝しげに、遠慮容赦ない>>171を見る。]
門番もだけどあっちの引きこもりもだな。
[出会った頃から領主をやっているのだ。思うところはあるのだろう。二つ折の携帯を、ポケットの中でまさぐる。]
うっわ、怖ーい。お前それ本気だろ?
[ふと。目の前の友人が幻のように幼く見えた。子どもの頃に交わした一方的な約束。(>>1:223)
幼き友が成長し、主国の公安に就き、この地にいる。出世を何度も蹴ったかは数え切れない。息子は奥方の国に籍を移してもなお、律儀にここにいる。しばし考え込んでる振りをして、瞠目する。]
そこで何でクラリッサちゃんかは置いて、隠居しておとなしくしとくさ
[男の不老は特殊な構造だ。男の先天的な資質と様々な要因が合わさったものだ。主国の元老院の連中が、どれだけ箝口令をしているかは謎だ。
もう十分だと思う。約束が果たされない時に絶望するのは彼の方だ
親友を解放しようと思った。彼の課した呪縛から、自分から。]
お前のことぐらいお見通しだぜ♪
息子くんが嫁さん候補連れて帰るんだし、後妻を娶っても前の奥方は怒るような人じゃなかっただろ。