……それって、さぁ。
その、海にいるっていう大物をなんとか鎮めないと、根本的な解決にならない、って事だよねぇ?
[ふと浮かんだ予測に、獅子はあっさりと頷いた。
うわ、あっさりいったよこいつ、なんて思いは飲み込んで]
んで、望みっていうのは、その海のなにかをどーにか、ってこと?
『……それも望み、ではあるが、それよりも重大な事がある』
『海原の者の齎した力の歪みは、我……この地を護りしバロンの宿敵たる魔女ランダの力を大きく高め、その闇に全てを飲み込まんとしておる』
『彼の魔女の力を鎮め、均衡を正してくれるというのであれば、そなたらの望むものはかなう限り供しよう』
……はあ、なるほど、そういう事。
[一通り、告げられた言葉にぱたり、と真白の尾を振って]