……あれを食い破れない騎兵でもなかろうさ。[薄く閃いた笑みに乗るのは、騎士団の矜持だ。何を於いても騎兵戦となれば負けはしない。そうした思いは、騎士団領のどの騎士の胸の裡にもあろう。事実、程なくして囲まれた騎兵隊らに動き>>167が見えた。自軍に戻ろうとする騎兵隊と行き交うようにして一軍は敵軍へと向かってゆき、突撃を果たせば再び彼らも戻ろうが。]