[握ったジェムを、左胸へ。
視線を向けた先の魔女が、此方へと走ってくるのを>>166
人形の瞳が、じぃと見つめております。
完全に少年から意識が逸れてしまったからか、彼の足や武器に纏わりついた氷には罅が入り、
少し叩けば、容易に外れるでしょう。]
雪女の怪――白息吹
[更に後ろへと、跳躍して、
先ほどのものに比べれば、ずっと優しい白い風を吹かせます。
それは、大鎌の魔女に当たれば、肌が少し痛む程度のもの
しかし、床や壁はそうにもいかず、たちまち凍りつき、薄氷が張ります。
接近を、拒むかのように。]