[一人で地下に降りた事なんて、自分もなかった。けれど、行かないと、という気持ちに急かされていた。不安定な自分への不安、それを打ち消す拠り所。無意識下でなされていた認識。でも、その時の少年を走らせていたのは、それだけではなかった。それがなんであるか、言葉にはできなかったけれど] ……カレル様、どこですか![複雑に反響する声>>86に、何とか届け、と声を張り上げ、駆け抜けて]