[クララにちらりと視線を向けたあと、ニコラス>>167に頷いて答える。
遂に村に伝わる伝承通り人狼が出たと、ゲルトが人狼に襲われたと騒ぎになっている。アルビンやヴァルターがそれならば処刑を行うべきと言い出して、ジムゾンとペーターが反対していることを。
たまたまクララは、声をかけたペーターに気を取られているようだ>>165。自分の話が聞こえていたら、何があったのかしらとの問いに答える形になるだろう。]
誰が人狼か、誰が疑わしいかの話はまだ出ていません。僕が教えられることはこれだけです。…それより。
[ニコラスさんはクララさんと何処にいかれていたのですか?
喉元まででかかった質問を、かろうじて抑えて、首を横に振った。]
いえ、何でもありません。僕はこれから従業員部屋に行って、ゲルトさんを安置させなくては。
[自分でも煮え切らない態度と思ったが、一緒にいる二人を見ると妙に落ち着かない気分になるのだった。]