人狼物語−薔薇の下国

282 ルー・ガルー OROCHI 2 〜グラサガ合流編〜 


女王 アプサラス

 そこの者。
 今はその命捨て置く。
 そなたの道は余には今は許容できぬが……力を鉄血に、刃を磨いて余に至りに来るがいい。

 ――このように!

[右腕を翻せば、刷毛に溜まったペンキが飛び散って――自分の足元少し前に放射線状に広がった。
 赤いペンキでしかなかったものが、その雫が血のように、そして刃に……女王の記憶を取り戻したぶんだけ、その覇気は具体性を帯び始めていた。
 目の前の若い男の手討ちをやめたのは、これを見せつける意図があったろうか。]

(172) 2014/12/05(Fri) 23:54:35

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