[月日は流れ、無事に目的の術を会得した後のこと>>140。 あの日過ぎった思いは誰にも言えぬまま、見習い精霊師はヴォルケンシュタイン家の末子へと戻った] ええ。 その時にはきっと、シュテルンの船に乗せてくださいね。[貴方は、夢を叶えてと。 そんな思いを暗に籠め、シュテルンの手を握り返す][そしてきっと、それっきりこの街に来る事はないだろうと、心の何処かで思っていた。 一族の娘が得体の知れぬ男に弟子入りする事自体、本来はあってはならぬと言われていたのだから]