[ 手のひらに残る灰の名残を、白づくめのシスター服の裾で拭う。
闇の中で、しろく白い衣装と銀髪。
ユーリエは胸から下がる聖光ロザリオを握った。
ちいさな胸は、自分でもわかるほど早く鼓動している。 ]
神と救世主が、常に私と共におわす。
[ 小さく祈った。
心を澄ませば、アデルの強く清い聖気があり、
続いて秋色の聖気が近づくのを感じた。
少し遠くには、それぞれ色も大きさも様々な神聖な光が……合計7つ。
誰も欠けていない。
いや、欠けていないのが当り前だ。
我々は使徒なのだから。 ]