[マチスがもたらした報せに、周囲から呻きが漏れる。自身は、仏頂面で凶報を聞いた。絶望したような兵たちに、マチスが続けて告げたのは反撃を示唆する言葉。この状況から、なお相手を叩く方法を模索する姿に兵たちは戸惑った顔をする。ざわ、とざわめきかけた空気を断ち切るように、パンと手を打った。] よし。乗った。[大音声が、びんと部屋の空気を揺らした。]