─酒場内、カウンター席から─>>168アリーセ
いやその、オジサマは流石にやめてくれないかね?
その呼ばれ方は実際の年以上に……その。
[老けて見えてしまいそうだ、とは流石に口にしないまま苦笑を浮かべます。
相手のとろりとした瞳には気付きましたが、すっと手を伸ばして相手の頬にその指先を伸ばしました。
少し節くれだった骨ばった手。
その乾いた指先で、相手の頬を軽く摘むつもりです]
矢張り皆旅に出るのだね。
しかし修行の旅か。
……私の場合は宝探しとでも言われねばやる気が出なくてね。
[旅に出るつもりは今のところありませんでした。
それは自分の歳のせいなのかもしれません。そっと小さくため息をつきます。
それでも、自分が思ったより皆が沈んでいないのは良いことだったのかもしれません]