[言いながら、被ってきた帽子を、ぽふっとエリーに被せる。 白緑色をした、余所行き用の帽子] えへへ、それ、あげる。 あたしとエリー、髪の色が似てるから、きっとエリーにも似合うよ。[そんなやりとりは、一族にとってはきっと取るに足らない、無視しても構わないようなものだ。 けれどその頃の自分にとっては、大切な、たった一人の友達だった*]