人狼物語−薔薇の下国

208 守護天使は暗闘する


天使長 シルキー

 ええ。今となっては、あの頃の自分の考えなんて理解できませんけれど。

[再び驚いたような顔をしたエレオノーレ>>168に頷き、そんなことを言って。
知らないのも当然なのだろう。
シルキーの考えが変わったのは天使長になる前で、その突然の変わり様に堕天を心配されたこともあった]

 ――そう…ですか。
 貴方の言う通り、人類の一生は私たちにとってほんの僅かな時間。
 それなのに彼らは、あんなにも堕落してしまえる。

 …生きようとする努力はいつしか、穢れを孕んでしまうのでしょうね。

[一点の陰りも淀みもない心を持つ人間などいない。
それはきっと主によって招かれた聖女と呼ばれるあの元人間にも言えることだろうと、彼女は思っていた。
興味が失くなった、そう述べるエレオノーレに。心の中で、その方がきっといいと呟いた。]

(172) 2014/06/20(Fri) 22:35:17

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